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工具買取のワンポイントアドバイス

マキタのバッテリーチェッカー

2020/12/09

バッテリーを調べた事ありますか。

こんにちは。香川県高松市のリサイクルショップ伏石店です。
最近のマキタのバッテリーには4段階残容量表示+自己故障診断機能があるのご存じですか。
後ろ側にボタンとメーターが付いていてそのボタンを押すと現在のバッテリ残量が4段階で表示されます。
また左2個と右2個が交互に点滅した場合はバッテリの異常をお知らせしてくれます。
型番だと語尾に「B」が付いています。(BL1860B、BL1830Bなど)
※3.0Ahの新しいモデルはすべてこの形になりました。

それではその機能が付いていないバッテリは調べることが出来ないんでしょうか。

バッテリーチェッカーで調べてみる。

4段階残容量表示+自己故障診断機能が付いていないバッテリーの状態を調べる方法としてメーカーで確認をしてもらうのが一番多いと思います。
ただ、メーカーまで行く時間がない人はぜひエコリスの伏石店にお越しください。
マキタのスライドバッテリ(14.4V、18V)のリチウムバッテリに限りますが当店のバッテリチェッカで調べることが可能です。

では実際に計ってみましょう。

今回は店頭で買取りしたマキタの14V 3.0Ah(BL1430B)のバッテリです。
まず電源を入れてバッテリーをセットします。
一番初めに出てくる画面の上側が「充電回数」下側が「バッテリ残容量」になります。

充電回数はその表示のまま充電された回数になりますのでこのバッテリーは1回しか充電されていません。
次のバッテリ残容量は現在の残容量をバーグラフで表しますのでこのバッテリは充電が出来ていないということになります。

液晶下の矢印を押すと次のページに切り替わります。
次のページが「バッテリ寿命」「過放電傾向」「過負荷作業率」になります。

まず上段のバッテリ寿命がこのバッテリの寿命を表示しています。
右側まで塗りつぶされているほど寿命の長さを表し劣化に伴い塗りつぶし範囲が減ってきます。

中断に表示されているのが過放電傾向の数値になります。
これはバッテリが過放電まで使用された割合を表示しています。
例えば50%と表示された場合は、充電回数の2回に1回は過放電まで使用していたことを示しています。
※過放電とは?
工具の力が無くなってもなお使い続けて、残容量が過度に減ってしまった状態のことです。
バッテリにダメージを与えやすく、バッテリに放電保護機能(★)ばない場合に起こりやすいです。

最後に一番下が過負荷作業率になります。
バッテリが過負荷状態で使用された割合を表示します。
例えば50%と表示された場合は、充電回数2回に1回は過負荷状態で使用されていたことを示しています。
※過負荷とは?
切削工具などで大きな力が必要な作業を行ったり、工具のモータがロックする寸前の力で作業するなど、バッテリから過度な電流が流れる状態のことです。
過負荷はバッテリにダメージを与えやすいため、バッテリの寿命低下や故障の原因となります。

■■注意■■
「過放電傾向」「過負荷作業率」はあくまで目安になります。

次に画面3ページ目に入ります。

このページの上側に表示されているのが「バッテリ電圧」になります。
その名の通りバッテリの電圧になります。表示の電圧より若干高めに表示されるのがほとんどですが寿命が減っていると既定の電圧より低く表示される事があります。
また個体差もあります。
下側に表示されているバーグラフが各ブロック(セル)電圧になります。
バッテリ内部の各ブロックの電圧をグラフで表示します。
特定のブロックの電圧だけが低かったり、ブロック間で3目盛以上のばらつきがある場合はセルの劣化が進行しているか、セルや回路に異常があることが考えられます。

最後の4ページ目が「故障診断」になります。

バッテリが故障している場合は左の故障マークが塗りつぶされます。
また故障個所がセルの場合、左の「!」と真中のセル故障マークが塗りつぶされます。
バッテリ内部の回路が故障している場合は左の「!」と右の回路故障マークが塗りつぶされます。
※故障個所が特定できない場合は左の「!」マークだけが塗りつぶされます。

さて、これが一連のバッテリーチェッカーで調べられることです。
最新の40Vmaxや家庭向けのライトバッテリ(10.8V)、少し古いニカド電池などは調べることは出来ませんが主流のスライド式バッテリ(18V、14.4V)は調べることが可能です。
ぜひお持ちのバッテリの状態が知りたい方はエコリス伏石店までお越しください。

 

 

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